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2008年インド・マナリ ロータン峠物語 
~ロータン峠 瞑想1~

このツアーのクライマックスとなるロータン峠。3人ずつジープに分かれて乗り込み、早朝マナリを出発。海抜4000mまでずんずんヒマラヤを登って行く。現地のドライバーの運転は本当に荒く、崖ギリギリのところをビュンビュン飛ばすが、ここに来るまでに『大丈夫!』のソフトがしっかりインストールされていたので恐怖感が全くなかった。神様の「よう来たなぁ。待ってたで。」を感じながらものすごい道を揺られて着いた。

ここでの瞑想で私は大きな気づきをもらった。到着後、まず最初の瞑想をするべく座ったのだが・・・。当時の私は、病から回復し、心も体もスッキリしていたものの、やはり心のベクトルを“そちら側”に向けると、すぐに“しんどいモード”に入ることができていた。そんな中、まず自分の心の状態を見ようと目を閉じたのだが、あれっ?まったく思考が働かない。これまで長い間、何を悩んでいたのか?何が辛かったのか?思い出そうとしても何も思い出せない。すべてが真っ白になって止まってしまった。これはもしや高山病か!?おかしくなったのか!?と思ったが、さっきまで仲間と普通に会話ができていた。しばらくすると、解凍されていくように徐々にまた思考が動き始めたと思う。

帰国後、随分と月日が経ったある日、大先輩に何気なくその話をしたら、その先輩が「それは儀式のようなもので、神様が見せてくれたのでしょうね。」と言った。その一言に「ヨーガとは心素の働きを止滅することである。」(パタンジャリ著『ヨーガ・スートラ』第1章2節)の一節が浮かんだ。過去の記憶も、そこから溢れて来る様々な思いも、すべてが消えてしまったようにシーンと静まりかえっている状態。今思い出そうとしてもあれが数秒のことだったのか、数分のことだったのかもわからないが、もしかしたら、“サマディ”とはあんな感じなのかもしれない。「ここまでせっかく来てくれたから“サマディ”をちょっとだけ見せよか?」と、まるで映画の予告編をチラッと見せてくれたかのような、神様の大サービスだったのかもしれない。
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by chitrankita | 2012-04-04 09:08 | インド修行会

チトランキータのブログ               平井真理子・・・日本ヨーガ療法学会認定ヨーガ療法士 2002年よりヨーガ指導開始。 ヨーガセラピークラス、マタニティヨーガなど神戸~西宮を中心に活動中。
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