2011年インド・バドリナース 花の谷物語
 ~花の谷ガンガリア~

 内観で禊払いをし、いよいよ3年ぶりのインド・ヒマラヤ、バドリナースへ。たとえば、私たちは日々アーサナをするが、“アーサナ”をすることがヨーガの最終目的ではなく、アーサナをすることによってその後の“呼吸法”が活かされ、その呼吸法によってその後の瞑想が活かされる。その瞑想によって、ヨーガの最終目的である“解脱(すべての“苦”から解放されて脱すること=エゴ(自我)がなくなり大いなる神様のような存在とひとつになること)”へと近づく。だからその過程となるアーサナ、呼吸法がそれぞれ大切となってくる。それと同様に、今現在の言動がその後を活かすこととなるので、今行っている事はすべて次への大切な過程となる。内観自体が素晴らしいものであって、それがバドリナースへの旅に活かされる。バドリナースの旅が次のカイラスへの巡礼の旅に活かされると確信して、このバドリナースの旅に参加を申し込んだ。それまでは、カイラス山を目指すなどまだまだ私には先の話だと思っていた。しかしある日、“50歳になるまでに何をしよう”と考えた時、“もう一度大学に入って勉強をし直す!”ことも考えた。だが、それよりも、“足腰の動くうちにカイラスに!”という気持ちがメラメラと湧き上がってきた。私は、一度でも頭や心に浮かんだことは遅かれ早かれその通りになるということが今までの経験上大変多い。というより、心に浮かんだ事が現実化されるように、意識的に自分でそのように持って行こうとしているのかもしれない。それほど、心のエネルギーは強いということだ。強く心で思うと、良くも悪しくもその方向へ向いていくということだ。そして、バドリナースへ行くことによって、カイラスへ行っても良いのか、まだその時期ではないのか、答えをもらえると思った。このバドリナースの旅への参加については、前回マナリで確信を得たので、高山病、車酔い、下痢など一切の不安は最初から克服されていた。実際にすべてがクリアされた。前回のマナリで予想外の素晴らしい気づきをもらったので、今回は何が待っているんだろう!?とワクワクしていた。

 バドリナースはインド・ヒマラヤで最も聖なる地とされている。“聖師シャンカラ”が永年に渡って修行し、解脱したところとしても有名である。また、バドリナースの北にあるマナ村には、“ヴェーダ聖典”を編纂した“ヴィヤーサ”が大叙事詩“マハーバーラタ”を語った洞窟や、“ガネーシャ神”がそのマハーバーラタを書き記した洞窟もある。どちらも小さな洞窟だった。その小さな洞窟に私たち日本人はぎゅうぎゅう詰めに入って、小さくなって正座して、数分間僧侶の説明を聞くのだが、インド人ガイドさんのRさんは「こんな狭いところで座って我慢して話を聞くのは日本人だけです・・・」と言った。が、バスや列車や自動車やバイクにあれだけぎゅうぎゅう詰めに乗り込むインド人の方がよっぽどスゴイのに・・・と思った。また、その聖者ヴィヤーサは、息子のスカと一緒にバドリナースからヒマラヤ峠を越えたカイラス山、聖地ティルタプリの辺りに住んでいたとも言われている。

 バドリナースを訪れる前に、数日かけて“ガンガリア”を目指した。ガンガリアにある”花の谷”という、アーユルヴェーダにも使われる高山植物が生息している山に登ることになっていた。途中から馬で登った。乗馬の説明もほとんどなく、「この馬に乗れ!」と馬子さんに手招きされ、乗ったらすぐに動き出した。かなり危険な、険しい岩場を普通に馬が行く。日本ではあり得ない!少し乗馬に慣れてきたら、馬子さんがおもしろがって馬を走らせる。いきなり“暴れん坊将軍”状態になった。あり得ない!心の中で主題歌が流れる!とても楽しい!

 馬でたどり着いたガンガリアではテント泊。ベッド付きの大きなテントで、5つ星だ。翌日は1日かけて花の谷へのトレッキングだった。朝のサダナの後、海抜4000mまで登ることになっていた。かなりキツイはずだった。しかし、おかしい!?思ったほどキツくない!?マントラを唱えながら登った。途中から自分の力ではない、大きな見えない力で動かされている自分に気づいた。馬にしても、山にしても、私たちは守られている・・・と感じた。K先生に連れていっていただく旅はいつもそうなのだろう。K先生は「お師匠さん(K先生のグルのヨーゲ・シヴァラナンダ大師様)のおかげですよ。」と何度も仰っていた。

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               花の谷で咲いていたブルーポピー
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by chitrankita | 2012-04-30 19:11 | インド修行会

チトランキータのブログ               平井真理子・・・日本ヨーガ療法学会認定ヨーガ療法士 2002年よりヨーガ指導開始。 ヨーガセラピークラス、マタニティヨーガなど神戸~西宮を中心に活動中。
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